第一塔門を第一中庭から見たところ。 遺跡
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カルナック神殿
《スフィンクス参道〜第一塔門》
神殿西側の入口手前には、ラムセス2世が建設した船着場があります。
この船着場は、古代においてナイル川とつながっていた運河から、この神殿を訪れるためのものでした。
船着場からは羊の頭をしたスフィンクスの短い参道が、第一塔門までのびています。
このスフィンクスの参道はラムセス2世が造ったのですが、のちの時代(21王朝)にパネジェム1世がスフィンクスに名前を刻み直してしまったようです。
この神殿のスフィンクスの頭が羊の理由は、雄羊がアメン神の象徴だったからです。
ライオンの前足の間には、王の像を抱えるという形をとっています。
第一塔門から、スフィンクス参道を見た景色。
スフィンクス参道の向こう側に、セティ2世が建てたオベリスクが見えます。
スフィンクス参道で見つけた、ステラ。
セティ2世の名前が見えます。
第一塔門は、ネクタネボ1世(30王朝)によって、建設されたものと言われていますが、未完成です。
当時は約40mの高さがあったらしいです。
第一塔門(西側)
第一塔門は、上部の高さがそろっておらず、表面は未整形のままです。
泥レンガで作られた傾斜路も残っています。
ここは、すっと通り過ぎてしまう人が多いのですが、是非是非じっくり、ぐるぐる見てみてください。
このページを作成するにあたり、主として「図説 古代エジプト2
「王家の谷と神々の遺産」篇」「古代エジプト神殿大百科」を参考とさせていただきました。